【事例あり】マーケットインとプロダクトアウトの違いから学ぶWEB制作で最初にやること

マーケットインとプロダクトアウトについてご紹介。

マーケットイン、プロダクトアウトはどちらも商品開発する際に使われるマーケティングの基本概念です。

マッスル部長

WEB制作をする際のリサーチや準備段階の時にも使える考え方なので必ず押さえておきたい基礎知識です。

目次

マーケットイン

顧客や市場のニーズや要求を重視し、「あ!実はこういう商品やサービス、コンテンツを待っていた!」と顧客が潜在的に求めている商品やサービスを開発するアプローチです。

つまり、市場のニーズや顧客の声に耳を傾け、それに合った商品、サービスやコンテンツを提供することを重視します。企業は市場や顧客のフィードバックを受け入れ、それに基づいて製品やサービス、コンテンツを改善・開発していくことが特徴です。

消費者第一を考え、悩み、欲望、潜在意識にフィットさせていく考え方です。

プロダクトアウト

マーケットインが顧客の潜在的な心の声から開発された商品、サービスに対し、プロダクトアウトは、製品やサービスの特性や機能を中心に据え、「この商品、サービスすごいんですよ!」と企業の想いを市場に提示していくアプローチです。

つまり、企業が自社の技術や製品の優位性を前面に押し出し、市場に提示して需要を喚起することを重視します。顧客のニーズや要求よりも、企業側の製品やサービスの特性を重視する傾向があります。

WEB制作で最初にやること

市場調査です。

Web制作の依頼主、クライアントはWEBサイトを通し、売上を伸ばしたい、集客したいなど達成したい目標がありますよね。

売れるWEBサイトにするためには、マーケットインの知識は欠かせません。

  • 競合がどのようなサービス、強み、WEBサイトにしているか?最低10社はリサーチします。
  • 見込み客の顕在化している悩み、潜在的な悩みの調査は何か?WEBから情報収集し推測。
  • 見込み客が信じている常識は何か?WEBから情報収集しターゲットの思考を推測。
  • 見込み客が達成したいことは何か?WEBから情報収集しターゲットの欲求を推測。
  • クライアントのUSPを見つけます。

もし調査を怠った状態で、どんなに綺麗なWEBページ、かっこいいWEBページを作っても、見込み客の欲求を満たす商品や言葉をがなければ、ただの綺麗なWEBページ止まりです。

さらに、UI/UXもターゲットに合わせたデザインをする必要があるので顧客のリテラシーや、普段使っているアプリなど調査が必要です。

以下、Web制作とは異なりますが、調査してお客様の欲求にアプローチするとどういうことができるか?簡単に紹介します。

【参考事例】マーケットインで売れるAVタイトル作ってみた

お客様の欲求から統計学で売れるタイトルを作ってみる動画がマーケットインの入門的な考え方の参考になると思うのでご紹介。

※謎解き統計学 | サトマイのyoutube参照 

FANZAサイトより、以下の手順実施。

  1. 評価が高い作品120件のタイトルを抽出
  2. テキストマイニングツールで単語出現頻度をリサーチ
  3. キーワードの意図を推測
  4. 上位キーワードから統計的に好まれる傾向を推測
  5. 使えそうな名詞、形容詞、動詞を選定

テキストマイニングツールを使用し、売れるだろうと予測されるタイトルが、「新宿バスターミナルで●●●●をナンパ、4時間●●●」というタイトルが導き出されました。気になる方は動画後半で見ることができます。

【事例】お寺の悩みからマーケットインでサービス提案

日本人の人口低下、信仰心の低下など時代の影響があり現代のお寺の運営は難しくなってきています。そこで、お寺の悩みにマーケットインしたお寺を盛り上げるお寺のコンサルタントビジネスがあります。

お寺の悩みから生まれたお寺コンサルタントビジネスのサービスの一例をご紹介。

お寺の悩み例

  • 収益の確保
  • 会員や信者の維持
  • 人材確保と教育
  • 寺院の維持と改修

どんなに歴史あるお寺でどんなに優れた僧侶がいたとしても、ビジネスの知識に優れている方は少ないです。

お寺の人の良さだけでお寺を維持するにも限界があり、10年後も維持できているとは限りません。

そこでマーケットインで以下のサービスや試みが提案されます。

提案するサービス

  • 地域社会との連携強化
  • 寺院の魅力をより広く伝えるための取り組
  • 伝統と現代の融合を図ることで、新たな支援者や信者を呼び込む施策

「寺ヨガ」「座禅会」「若い大学生を巻き込みながら大学生とイベント」など開催し、まずは若い世代、地域の方にお寺を認知していただき、お寺の伝統や魅力を伝えていくことから始めます。

そしてお寺を身近に感じていただくための施策をし、お寺のファンになっていただき、最終的にはお墓を購入していただくとこまで戦略設計します。

上記のようにマーケットインをすれば、提案できるサービスのアイデアが生まれ、結果お客様に喜んでいただけるようになっていきます。

※既にあるサービスなので、今後はUSPやマーケティングステージなど見極める必要があります。

プロダクトアウトの成功の代表例

テスラの車はプロダクトアウトの成功例ではないでしょうか。

テスラはイーロン・マスクの想いを市場に提示していくアプローチです。

テスラはただの高級電気自動車ではありません。

テスラの車は一般的な車と圧倒的に違い、私たちが知っている当たり前のモノがないそうです。

  • シフトレバーがかい
  • ウインカーレバーもない
  • 販売店舗もない

あるのはハンドル、ハンドルの上のタッチ式のボタン、センターのタッチパネル式のモニター。

車の購入は販売店舗ではなく、オンラインでApple製品をオプション選択して購入するように、約1000万円の車を購入するシステム。

一般常識とは圧倒的に違う車を誰が買うんだ?と思うかもしれないが、現実として、テスラの車は2023年(1月~12月)の世界販売(納車)台数は、新記録となる180万8581台。

前年実績の131万3851台に対して、37.6%増とだそうです。

テスラのファンが増えるのは、テスラのマーケティング、販売戦略によるもので、真似は難しいです。

最後に

賢い人なら市場調査は必ずします。

どのくらい結果を出したいか?どのような目標を達成したいのか?

「マーケットイン」「プロダクトアウト」の言葉や考え方を少しくらいは知っておくと、今後のあなたのお仕事に役立つでしょう。

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